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第11話 新学期

مؤلف: 葉山心愛
last update آخر تحديث: 2025-09-27 19:30:01
四月の朝、少し肌寒さが残る空気を吸い込みながら、わたしは來の車の助手席に座っていた。

これまで通勤は電車かバスばかりだったけれど、今日からは來が車で送ってくれるという。

「免許は持ってるんだよね?」

運転席の來がちらりとわたしを見た。

「……持ってるけど、ペーパードライバーだから。もう何年もハンドル握ってないの」

「練習してみる?俺の車で」

「無理よ。怖いもの」

即答すると、來は小さく笑った。

その笑顔があまりに自然で、むしろわたしの方が恥ずかしくなってしまった。

今日は來の初出勤の日。

いつもより少し早めに出たいと彼が言うので、わたしもそれに合わせて家を出た。

思ったよりも早く学校に着き、わたしはいつもより静かな廊下を歩きながら保健室の鍵を開けた。

朝礼では、新しく赴任してきた三人の先生の自己紹介があった。

もちろん、その中には來もいる。

彼が壇上に立って話す姿を、わたしは同僚として、そして“妻”として見つめているという事実が、なんだか不思議に感じられた。

まだ春休み中のため、生徒は部活動に参加している子たちだけ。

今日は午前のみの活動らしく、校舎はいつもより静かだった。

來はバレー
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